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2006年8月25日 (金)

今年の夏について

夏には特別な思い入れがある。 中学三年の頃、とある映画からそれまでのオールディーズ・ビートルズ熱が昇華し、ダラダラ汗をかきながらレンタル屋に入ってCDをあさった。クーラーがやたら効いていて腹を壊した。 そうしたこともあって眠っていた反抗期が再び動き出し、人間関係はヒートアップ、友達とはしょっちゅう夜を外で明かした。 夏はとにかくヒートする季節だということを体で覚えたのだった。

そして二年後、高校二年の夏。気づけば、あの頃トリコになった曲達をステージの上で演奏していた。 とにかく自分のイメージの夏を具現化しよう、そう考えてこの何ヶ月かを過ごした。 まずはロック。自分のバンドでステージに立ってバンドの曲をやる。特に思い入れがあるのが、デイ・トリップとエレクトリック・レディランドでのライブ。一方は音楽の楽しさを、一方は難しさを教えてくれた。二つともかけがえのない思い出だ。 そして旅。俺は、アウトドアをするのに最高と思われるメンバーを集め、二日間の苦楽を共にした。一人は長年の旧友であり、一人は学校での一番の盟友であり、あとの二人は気のいい後輩だった。共通項のあまりない俺達に共通することは、四人とも俺のかけがえのない友達であるということだ。 俺はあの炎天下の中、ビートルズを歌いながら五人で道路を塞ぎ歩いたことを忘れない。 コンビニまで往復三時間かけて歩いた帰りに見た川面に映った夕日と、ジンがせっかく買ったお茶を池に落として泣く泣く拾ったことを忘れない。 一時間ぐらい炎と格闘して焼き肉を食べたことと乾杯したビールの味とエイトの食あたりを忘れない。 夏の思い出は他にもいろいろとある。部活では合宿の夜には忘れもしない、星空の下、神聖な空気でぼんやり歩いたことや不思議な楽しいメンバーで延々トランプをやったことやその後散歩と称して深夜の線路を渡ったこと。コンクールの後ははかなくなったけどラーメンを皆で食べたっけ。村上春樹の二冊を読んだことも、映画『スタンド・バイ・ミー』を観たこともまた思い出だ。白鳥公園で線香花火を延々やって警察にビビりながらビールをガブガブ飲んだっけ。それはジンの店で買ったんだよなあ。 と、まあこんなことを書くのは、この貴重な夏の記録として、忘れないためだ。間違いなく、この夏は今までの人生で一番面白い夏だった。この夏においてはある部分、俺は自分を評価している。それは、積極的に楽しいことを見つけようと動いたことだ。 例えば、キャンプの計画はそもそもが、コンクール後のラーメンの席上での俺の冗談から始まったのだが、誰も本当に行くとは思いもしなかったことを、本当に行くところまで計画を推し進められたのは、自分の楽しいことへの積極性とアンテナが、上手く働いたおかげだ。 そして、この夏に関わった全ての人に感謝する。たまたま良い人ばかりが周りにいた、ということも楽しいことにはとても必要なことだ。 今年の夏より素晴らしい季節はやってくるのだろうか、という問いを自分にすることは、もう二度とないだろう。楽しみたければ、まず外へ出よ。今年の夏が教えてくれた、素敵な教訓だ。

2006年8月16日 (水)

自分の中の

自分の中の二面性 奥田民生が好き。ラーメンが好き。下町の風景が好き。場末的な。

ジャズが好き。フランス文学が好き。イタリアの風景が好き。洒落た。

それはブルースの二面性でもある。

2006年8月15日 (火)

藤井の新曲

藤井の新曲イイね…情感がありつつもポップ。名曲だ。 俺も(才能があれば)ポップソングを作りたいものだ。

こないだキャンプに行ったが、あの長い道程で見た夕日を忘れることはないだろう。

そんなこんなで今日は終戦記念日。あの馬鹿はまた参拝したそうだ。 毎年この時期になると、なんのかんのでこの国はあの戦争をひきずってるんだな、と思う。 民族の記憶。大袈裟に言えばね。そういう意味で、未だにこの国は古代をひきずってるとも言える。祟りだの祭りだの何のと、いにしえの信仰を。 民族の深層意識。深く、深く、それでいて確かに、血のように連綿と流れている一筋の光。 それは対立する二つの因子がつむいでいるとも言える。弥生人と縄文人、天津神と国津神、天智天皇と天武天皇、最澄と空海、源氏と平氏、公家と武家、北朝と南朝、里人と山人、西軍と東軍、柳田国男と南方熊楠、神と鬼… 絡み合う二つの糸が歴史の真実と民族の行く末を示す。 共同体の核は中心性を増し、人々は元いた場所へ回帰する。 その昔、金剛山脈で仙術を会得した役行者のように。 金剛山に籠って奮戦した楠木正成のように。 河内十人斬りの後に金剛山で自殺し合った名もなき兄弟のように。 一つの核を巡って延々続く記憶の綾よ。

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