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2007年8月 1日 (水)

Les Murs ont la Parole

ふと考える。鬼が笑うかもしれないが、大学に行ったら、何を頑張ろうか。やりたいことはいろいろある。それはいずれも個人的だ。だが、誰かと一緒に頑張る、というのもいい。でも高校時代のようには行かないだろう。もう二度とないから尊いというような気もする。

元来僕は欲張りな方で、浪費したりするのもしょっちゅうだ。

けれどこの三年間は幸福が勝手に転がり込んできた方のが多い。友達にも部活の仲間にも先輩後輩にも恵まれ、さらに人間関係に煩わされることはほとんどなかった。バンドだって好き勝手やれたし、趣味も増えて暇に困ることもない。

そりゃ大変なときがなかったと意ったら嘘になるが、一瞬のことにすぎない。

愚にもつかない中学生活を送ったおかげで、少しは学んだのかもしれない。が、やはり半分以上は人知及ばざる神の御手の仕業であった。

それなら明神さまか阿弥陀如来か、ご先祖様かオテントサマか、エホバにアラーにハレ・クリシュナか、とにかく何神さまでも御礼申し上げたい。

さてしかしこの三年間は心理学上重要な自我の確立期間だと聞くが、はたしてそんなものが確立されたか、はなはだ怪しいところだ。

たしかに中学を卒業したあたり、自分はなんて無一物で無能なナッシングなんだと思っていたときもあった。しかし今なら、僕という人間はこういうことを頑張ってきて能があるかは別にしてとにかくやってきて他にもこういうことをしてこういうものを得てこういう思い出があります、と話すことができる。それとジガのカクリツに何の関係があるかと聞かれたらはなはだ困惑するが、もし関係ないものなら僕にはジガのカクリツなんてどうでもいいものだ。


現実を欲すること
欲することを現実化すること もっと結構!


なんて言葉が68年のパリの壁に描き殴られたのだが、思えば僕の人生は現実を欲することばかりだった。つまらない欲だ、あれが欲しいこれが欲しいと、ケダモノと何ら変わることがなかった。

しかし、欲望を現実化する貴重な体験のおかげもあって、この新しい欲望の形を知った。

理想主義とはそういうことだ。現実を変えようとするエネルギー、現実に実現しようとする情熱のことだ。


かつて われらの いだいていたような理想は、われらの発見したごとく、哀れな空想にすぎなかった、‘Life illusion’にすぎなかった.しかし、われらは生きている、また、生きねばならぬ.あらゆるものを破壊しつくして 新たに われらの手ずからたてた、この理想は、もはや哀れな空想ではない.理想そのものは やはり‘Life illusion’だとしても、それなしには生きられぬのだーー


かつて石川啄木は日記にそう書いた。このくだりは、何度読んでも胸が熱くなる。

僕はまだヴィジョンを得ているとは言い難いが、僕には僕のぼんやりとした希望がある。芥川はぼんやりとした不安を抱いて自殺したが、僕は幸いにその逆である。

理想という言葉は青く、恥ずかしい。しかし、何より激しい。

何処まで遠くへ行けるだろうか。これは戦いだ、‘All or Nothing’ーー僕らの世代の人間はこの語に尽きるだろう。


多くを語った気がする。だが、もっと突き詰めて自分を裸にしなければならないのかもしれない。だが今は、これが精一杯なのだ。

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コメント

スモールフェイセズの名曲に倣え!!

俺の周りにも素晴らしい人達がいる。恵まれてると言えるほどの数じゃないかもしれないし、結構集まったほうなのかもしれない。それは何とも言えない。
日々、この先(大学先?で)またこんな素晴らしい出会いがあるのだろうかという不安に駆られる。怖い。
ホント、最近はそんなことばっかり考えている。

新しい環境に対して不安になるのは当然だと思います。
そして未来のことは誰にもわかりません。
これから先、どのような困難があっても前向きに自然体でいれば、良いことはきっと訪れると思いますよ。

南回帰線さんへ

理想を高くもつのは良いことだと思います。
今後の人生で悔いのないように、できる限り挑戦してみてください。

いつかそれが自己実現欲求に飛翔すれば良いと思います。

最近は心理の世界でも、モラトリアムは発達段階の一つではなく、一生を通じて存在するものだと聞いたことがあります(*'艸`)⌒☆
私は確固たる自分を知ることは難しいけれど、自分が成長できたかなと感じ取ることが出来れば、もしかしたらアイデンティティは確立していってるのかも☆なんて思ってます♪
でも…一生確立しないからこそ面白いのかなぁというのが本音です☆☆

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