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2007年8月18日 (土)

フランシス・ベーコン卿

空きがあったのでサッと読んだらスッと読めた、ベーコンの『ニュー・アトランティス』。
だいたいデカルトやベーコンって損な役回りで、近年のエコロジー普及では鬼の首を取ったみたいにこの二人の哲学が自然破壊を促進したって言われる。
もちろんそういう面もあるんだけど、ベーコン読んでみてわかったのが、その逆もあるってこと。
彼は自然との調和を目指していて、科学技術の恐ろしさをよくわかってるってのがわかった。
もちろんデカルトの動物を機械と呼んだりする点などには反発したくなるけど、やはり彼も憎みきれない。パスカルよりも魅力的に見えるときさえある。
それに、特に理性崇拝と見られがちなベーコンが想像力を理性より賛美していたのが印象的だった。
そういえばシェリーの『詩の擁護』には、彼はダンテ、ペトラルカ、ボッカチオ、チョーサー、シェイクスピア、カルデロン、ミルトンらと並び称されている。
この事実は、ベーコンが単にルネサンス時代に活躍したことのみならず、理性以外にその感性をもこの類いまれなる英国の詩人に認められていたということになろう。
フランシス・ベーコン。避けられそうにない男だ。

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コメント

idola0てサイト名の由来はベーコンさんのイドラだた…今や誰それ?ぐらいに何もかも忘れてしまったが。。

『ノヴム・オルガヌム』ですね。
確か原語はギリシャ語のアイドーラで、映像を意味してたはず。

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