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2007年8月 6日 (月)

ぼくらのエウロペ

思うに僕の中のヨーロッパは3つあって、それはフランスとロシアとスペインなのである。
別にかの国が特別好きなわけではないが、たまに自分のフランス指向とロシア指向、スペイン指向が顔を出すときがある。
もちろんどの国も行ったことがないものだから滅多なことは言えないが、少なからず“ロシア的”や“フランス的”なるものに惹かれるのである。
一番顕著なのはシャガールで、僕は前々から何となくシャガールが好きであったが、いくらかの絵以外に彼のことはまったく知らなかった。
しかし先々月ぐらいに彼の画集を古本屋で買った際、何より素晴らしく感じたのが土俗ロシアの絵であった。シャガールがロシア系であることもその本で知った。
さらに石川啄木の中に散見するロシアも気になり、クロポトキンらロシアン・アナーキズムの系譜も気になるところだ。
フランスはと言うと、やはり退廃的なフランスに魅力を感じる。主にアルチュール・ランボーを読んだときからその魅力に打たれ、ヴェルレーヌやボードレールによって一層かき立てられた。
そして極めつけは革命であり、ディドロ、ダランベール、ヴォルテールら啓蒙思想家から、バスティーユ牢獄からパリ・コミューン、五月革命までその革命史には魅力を感じざるをえない。
スペインはと言うと、やはりその異国情緒に惹かれる。チック・コリアの指向するスペインも好きだし、ガルシーア・ロルカというスペイン的天才スペイン児(!)も好きなのである。過ぎ去った情熱、といった憂愁がこもるのもいい。


以上はすべて我が観念の世界なので行ってみたら幻滅するかもしれないが、そういうことはまた別の話である。
どちらにしろ日本は歴史的に、そして科学的にヨーロッパを誤解していたのだから、いま僕が自分なりにヨーロッパを眺めても、悪いこととは思えない。

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